オービスとは
上の写真は、兵庫県神戸市長田区海運町4町目にあるループコイル式のオービスです。非常警報装置付の文字が見えます。Hシステム、LHシステムなどと比較して、道路の脇にあるためわかりづらく、見落としてしまう可能性が高いです。
オービスは、自動速度違反取締装置の通称で、道路を走る車両のスピード違反を自動で記録したり、取り締まったりするスピード測定器のことです。
スピードを計測する部分と車両や顔を撮影するカメラに分かれており、レーダー式、ループコイル式、Hシステム、LHシステム、移動式小型オービスなど種類も様々です。
一般道、高速道路問わずに設置されています。
特にスピードが出やすい場所や、事故が多発する場所に設置されることが多いです。
英語では、traffic enforcement cameraやred light cameraと呼ばれます。
traffic enforcement cameraは、直訳すると交通執行カメラで、red light cameraは赤い光のカメラです。
オービスはスピード違反に反応すると、赤く光るためそのように呼ばれているようです。
(ですが、現在では赤い光だけでなく、白く光るオービスも存在しているようです。)
オービスは通称であり、ボーイング社の商標ですので、自動速度違反取締装置をorbisと呼ぶことはありません。
オービスは何キロオーバーで光る?
オービスが、何キロオーバーで光るのかは公表されていません。
それは当然で、本来は法定速度を1キロでもオーバーしたら違反ですので、何キロオーバーで光るなんて公表したら、それ以下なら大丈夫と考えてしまう人がいるからです。
ですが、オービスで通知が来た人の口コミを確認すると、一般道路なら30キロオーバー、高速道路では40キロオーバーで光ることが多いようです。
ただし、一般道路でも20キロオーバー、高速道路では30キロオーバーで光るなんて声もあるため、目安でしかありません。
もちろん、法定速度を守って走ることが大切ですので、それ以下のスピードで走ればいいなんてことはありません。
オービス通知の違反点数
違反行為の種類 | 点数 |
速度超過 | 50km以上=12点、30km(高速道路40)以上50未満=6点、25km以上30(高速道路40)未満=3点、20km以上25km未満=2点、20km未満=1点 |
オービスで通知が来るということは、速度超過の違反です。
速度超過の違反点数は、上の通りです。
オービスが光る目安が、一般道路なら30キロオーバー、高速道路では40キロオーバーなので、オービス通知の違反点数は6点、もしくは12点ということです。
いずれにしても、一発免停の点数です。
【参考】免停とは?違反点数と停止期間!前歴なしでも6点で停止処分
オービス通知の反則金・罰金
違反行為の種類 | 反則金額・罰金 |
高速道路での速度超過(40km以上) | 罰金(最大で10万円) |
高速道路での速度超過(35km以上40km未満) | 4万円(大型車)、3万5千円(普通車)、3万円(二輪車)、2万円(小型特殊車)、2万円(原付車) |
高速道路での速度超過(30km以上35km未満) | 3万円(大型車)、2万5千円(普通車)、2万円(二輪車)、1万5千円(小型特殊車)、1万5千円(原付車) |
一般道での速度超過(30km以上) | 罰金(最大で10万円) |
一般道での速度超過(25km以上30km未満) | 2万5千円(大型車)、1万8千円(普通車)、1万5千円(二輪車)、1万2千円(小型特殊車)、1万2千円(原付車) |
一般道での速度超過(20km以上30km未満) | 2万円(大型車)、1万5千円(普通車)、1万2千円(二輪車)、1万円(小型特殊車)、1万円(原付車) |
一般道での速度超過(15km以上20km未満) | 1万5千円(大型車)、1万2千円(普通車)、9千円(二輪車)、7千円(小型特殊車)、7千円(原付車) |
一般道での速度超過(15km未満) | 1万2千円(大型車)、9千円(普通車)、7千円(二輪車)、6千円(小型特殊車)、6千円(原付車) |
速度超過の反則金・罰金は上記の通りです。
オービスが光る目安が、一般道路なら30キロオーバー、高速道路では40キロオーバーなので、反則金ではなく罰金刑の可能性が高いです。
罰金は最大で10万円ですが、6~10万円が相場のようです。
【関連】スピード違反(速度超過)の点数や反則金・罰金はいくら?
オービスが光った後、通知はいつ?
オービスの通知がいつ来るのかは、ケースバイケースですが、早ければ1週間で大体は1ヶ月以内には警察からハガキまたは封筒が来ます。
真相は不明ですが、中には半年、1年後に通知が来たなんて人もいるようです。
引っ越しをしたり、レンタカーを使っていたりすれば遅くなる可能性がありますし、地域差によってもいつ通知が来るかは異なります。
オービスが光ったけど通知が来ないケース
オービスが光ったけど、通知が来ないケースもあります。
それはどんなケースかと言いますと、撮影した写真が不鮮明で車両と運転者がわからなかった場合や前の車のみが撮影されてしまい、後ろから来た車の写真が撮影できなかった場合、並走していた車があり、どちらがスピード違反なのかわからなかった場合などです。
また旧式のループコイルのフィルム切れなどもあり得ます。
それと、新型オービスには警告として発光するタイプもあります。
それらの場合は、通知が来ないこともあります。
またオービスが光ったと勘違いする人も多数います。
例えば、Nシステムです。
Nシステムは、自動車ナンバー自動読み取り装置の俗称で、スピード違反を取り締まるための装置ではなく、手配車両の追跡に使われる装置です。
このNシステムがオービスのように光ることはないのですが、後継車のライトや太陽の光の反射などで光ったように見えてしまうこともあります。
その光とオービスを勘違いしてしまうことがあります。