このページでは、中古車のオートオークションでの相場を知る2つの方法を紹介します。
ただし、一般人はオートオークションへの参加はできません。
参加できるのは、古物商の中の自動車商の許可証を持っている専門の業者だけです。
そのことは頭に入れておいてください。
もしも一般人がオートオークションで中古車を買ったり、売ったりしたい場合は、オークション代行業者に依頼することで参加が可能です。
その時は、代行手数料が掛かることも忘れないようにしましょう。
オートオークションとは
オートオークションは、英語でAuto auctionと書きます。
Autoは、口語で自動車を意味し、auctionはオークションで、競売を意味します。
その2つをつなげると、自動車の競売という意味です。
このオートオークションは、全国の各地で日曜日を除いて毎日のように開催されています。
1日に落札される中古車は数千台にも及び、古くて価値が低い車から、ポルシェやベンツなどの高級輸入車までが売買されています。
このオートオークションに参加するには資格が必要です。
その資格とは、古物商許可証です。
しかも古物商許可証を持っているだけではなく、以下のような条件をクリアする必要があります。
- 事業設立及び古物商許可証を受けてから1年以上を経過していること
- 営業時間内に連絡が取れる展示場と事務所を有し、営業活動をされていること
- 連帯保証人の用意
- 入会金
- 保証金10万円の預託
これらの条件は、オートオークション会場によって異なり、古物商を受けてから2年以上経過していないとダメだったり、入会金の金額が違ったりします。
これらの条件でどこのオートオークションでも必要なのは、自動車商の古物商許可証で、この資格がないと参加できません。
古物商というのは、管轄の警察署で手続きすれば比較的かんたんに取得できますが、自動車商はそう簡単ではありません。
まず車の売買をするために置いておく駐車場が必要ですので、その駐車場の有無を確認されたり、取引経験も聞かれることがあります。
行政書士に任せれば、この自動車商の古物商許可証の取得は可能ですが、そもそも商売のための許可証ですので、オートオークションに参加して安く中古車を買いたいという理由での取得は無理です。
中古車のオートオークションでの相場を知る2つの方法
業者向けの中古車オークション情報誌で相場を知る
中古車のオートオークションでの相場を知る一つ目の方法は、業者向けの中古車オークション情報誌です。
名前は『週刊オークション情報』と言います。
業者向けですので、この本を買うことができるのは、古物商を持った事業者だけです。
一般人は買うことができません。
ですが、中古車販売店などの業者の人にとっては、非常に貴重な情報源となるでしょう。
オークション代行業者の中古車相場検索を利用する
一般人がオートオークションの相場を知るためには、オークション代行業者の『中古車相場検索』を利用するのがオススメです。
試しに、ポルシェの718ボクスターの中古車相場を検索してみました。
すると、以下のような結果となりました。
ポルシェ・718ボクスターは、2015年12月10日に発表された車ですので、それほど数はありませんでしたが、それでも10台以上の中古車相場が出来てきました。
新しい車ですので、状態がすごくきれいの評価5のものばかりで、走行距離もほとんど走っていないボクスターばかりでした。
オートオークションの相場の活用方法
代行業者を通したオートオークションでの売買に活かす
代行業者を通してオートオークションをする際、相場がわかったいないと、いくらで買ったらいいのか、いくらで売ったらいいのかわからないはずです。
もし相場を知らないでオートオークションに参加してしまうと、どんでもない高値で中古車をつかまされたり、相場よりもかなり安い価格で落札されてしまう危険性があります。
そのため、まずは相場を知ることが大切なのです。
中古車の買取で活かす
オートオークションの相場を知っていることで、買取業者との価格交渉で活かすことができます。
というのも、買取業者が個人から買取した中古車の約90%がオートオークションに出品されるからです。
あなたが売ろうとしている中古車が、オートオークションで100万円の相場だったとすれば、200万円で売ろうとしても売れるはずがありません。
買取業者は利益を出す必要がありますので、100万円以下の査定金額になるはずです。
この上限を知っていれば、あまりにも安い査定金額を付けられた場合にはわかりますし、ギリギリ利益の出るラインを言ってくれているのかもわかります。
中古車の購入で活かす
オートオークションの相場を知っていれば、中古車を売る時だけでなく、買う時の値下げ交渉にも活かすことができます。
中古車販売店は、オートオークションで落札した車に利益を乗せて販売する訳ですが、その利益の予想が付くことによって、いくらぐらいまでなら値下げ交渉できるのかがわかるということです。
例えば、オートオークションで100万円の落札相場の車があったとします。
そして、その車が中古車販売店では120万円で売られていたとします。
この車が最大限値下げできるのは、20万円だということがわかります。
もちろん、その車を売るまでには様々な諸費用が掛かっていますので、100万円で売却してしまっては大赤字です。
ですが、「利益の5%ぐらいだったら大丈夫かな?」とか、予想が立てられる訳です。
それにオートオークションでの落札相場が100万円なのに、中古車販売店では200万円で販売されていたとしたら、このお店はぼったくりだなとか、80万円以上値引きできるんじゃないかなど、色々とわかり、活用できるはずです。
まとめ
中古車のオートオークションでの相場を知ることは、買う時にも、売る時にも、非常に役に立つことがわかったと思います。
ですので、あなたが買いたい、もしくは売りたい車のオートオークションの相場を調べてみましょう。
ただし、安易にオートークションの代行業者に依頼して、車を買ったり、売ったりするのは危険です。
なぜなら、信頼できる代行業者に依頼しないと詐欺に遭ったり、中古車を売る場合、故障などのクレームに対応しなければならなかったり、その他にも様々なリスクがあるのです。
中古車を高く売れたり、安く買えたりするオートオークションですが、ひとまずは相場を知って、買取業者への価格交渉や中古車販売店での値引き交渉に活かすのがオススメの方法です。