軽自動車には軽油?ガソリン車に軽油を入れたらどうなる?
軽自動車に軽油を入れたら、多くのケースでは燃料が異常燃焼を引き起こし、黒煙を上げ、エンジンが停止してしまうでしょう。
というのも、ほとんどすべての軽自動車がガソリン車だからです。
※1960年前後に販売されていた軽ディーゼル『ポニー』やインドで販売の『セレリオ』などは除く
軽自動車は、ガソリン車と覚えていれば、今のところまず間違いないです。
ガソリン車である軽自動車に軽油を入れるのは、まずいです。
それでは、軽油を入れる自動車は?と言えば、それはディーゼル車です。
マツダ・CX-5、三菱・パジェロ、日産・エクストレイルなんかは、軽油で乗れる(クリーン)ディーゼル車です。
どれも普通車で、軽自動車ではありません。
ハイオク・レギュラー・軽油の違い
種類 | 違い | 車種 |
ハイオク | オクタン価が96以上のガソリン | 高級車、スポーツカーなど |
レギュラー | オクタン価が89以上のガソリン | 軽自動車を含む一般的な車 |
軽油 | ディーゼル燃料※ガソリンではない | ディーゼル車、トラックなど |
ガソリンスタンドに行くと、ハイオク、レギュラー、軽油の3種類があります。
(灯油もありますが、だいたい別の場所にありますので、ここでは3種類とします。ちなみに、ディーゼル車は灯油でも走りますが、不正軽油という脱税行為となり犯罪ですので、やめましょう。)
ハイオクは高くて、レギュラーは普通の価格、軽油は安いぐらいの認識かもしれません。
自分の乗っている車に何の燃料を入れるのかわかっていれば、違いなんて知る必要はありませんが、軽くおさらいしましょう。
まずハイオクとレギュラーはガソリンに分類されます。
ハイオクとレギュラーの違いは、オクタン価の数字の違いです。
オクタン価が96以上のガソリンがハイオクで、オクタン価が89以上のガソリンがレギュラーです。
このオクタン価とは、ノッキング(異常燃焼)を起こしにくい性質を示しています。
つまり、オクタン価の数字が低いレギュラーは燃えやすく、高いハイオクは燃えにくいということです。
燃えにくいとどうなるかと言えば、より圧縮して燃やすことができるので、パワーが生まれるということです。
ハイオクは燃費がよく、トラックなどの大型車にディーゼルエンジンが使われるというのは、このような理由があるのです。
軽油はガソリンとは呼びません。
軽油は、あぶらという文字が使われいますので、原料が石油であることは間違いありません。
ですが、ガソリンではないのです。
その違いは、石油蒸気の沸点の温度です。
ガソリンは30~180度で留出され、軽油は240~350度で留出されます。
ちなみにですが、灯油は170~250度で留出されたものです。
間違えて軽自動車には軽油!修理費用はいくら?
軽自動車に軽油を入れてしまったら、ガソリンタンクから軽油を出して、タンク内を洗浄する必要があります。
その後、ガソリンを入れ、エンジンが掛かり、何の問題もなければそれだけで大丈夫です。
掛かる費用は、1~3万円ぐらいです。
しかしながら、それでもエンジンが掛からない場合、エンジンの分解や部品の交換、入念な修理が必要です。
そうなれば、修理費用が10~30万円ぐらいかかってしまってもおかしくありません。
うっかり軽自動車に軽油を入れてしまったのであれば、早めに修理工場に持って行ってもらったほうがいいでしょう。
対処が早ければ、エンジンが壊れることはまずないでしょう。